2011年6月23日木曜日

CPAPといびき手術

睡眠時無呼吸症候群の中等症以上はCPAPの適応です。
CPAPを使用している方がいびき手術はどうか?と来院することがあります。

その場合、いびき手術を行なう基準について説明します。
1.CPAPが継続治療できない場合
  もし鼻閉CPAPが使えないなら、鼻手術の選択となります
2.無呼吸指数が中程度前半の場合
3.閉塞部位が軟口蓋レベルであること

これらのことを考慮して手術適応を決定しています。

2011年6月20日月曜日

いびき手術:術後の飲酒

いびき手術では術後に酒を控えるように説明しています。
あくまでも術後出血の予防のためです。
お酒以外にも激しい運動も避けていただきます。

血流が増加すればそれだけ出血の可能性が高まります。鎮痛剤を服用しなくてご飯が食べれるようになれば、出血の可能性はほとんどありません。どうぞ普段の生活に戻ってください。

我々のように手術を行い治療する立場では、1例でも問題が起こっては駄目なのです。

但し、飲酒はいびきの増悪因子であることを忘れずに・・・

患者さんもご協力お願いします。

2011年6月18日土曜日

いびき手術の治療効果

いびきの手術でどれだけ改善するのでしょう?

私の場合、現在の音の50%減音を目指しています。それはこれまでのアンケート調査の結果、50%になると満足度が得られるからです。50%になると誰の耳でも減音したのが理解できるし、またそのことを伝えてくれます。

但し、以前のいびき音を知っている人であればですが・・・

来院される方の中には、「いびきをするかもしれないので手術をしたい」「いびきをしていることが気になって・・」と訴えられる場合があります。

私の手術では0%になる確率は10%前後です。したがって、いびきの(+)(-)の話では解決しません。あくまでも現在の音の半分を目指しています。

満足度が得られる50%以下になる確率は、私が手術を勧めた患者さんでは96%以上あります。

このことについては手術前に十分説明をしています。納得がいってから手術に踏み切ってください。

2011年6月13日月曜日

いびきと舌咽神経麻痺

いびきの音源部位で最も多いのは軟口蓋レベルのいびきです。

この部位を観察していると稀に神経麻痺の患者さんに遭遇します。
軟口蓋は咽頭腔を閉じたり開いたりしていますが、支配神経は舌咽神経です。

「アー」と声を出すと麻痺の患者さんののどちんこは健常側に引っ張られます。
神経麻痺は色々な原因で生じますが、心配なのは脳の一部に病変があるときです。MRIなどの検査が必要です。

一方、神経麻痺があると軟口蓋の緊張が常にとれた状態なので、お休みになるといびきの原因となります。

中枢の病気がなければ、一部分を切除していびき対策をします。

耳鼻咽喉科の先生へ:いびきの原因の一つには神経麻痺もあります。軟口蓋の動きにも注目してください。

2011年6月12日日曜日

外耳道異物

今日、外耳道異物の患者さんが来院されました。
耳栓を使用している方ですが、耳栓が陥頓しているのです。この患者さんは3ヶ月前にも同じ異物で来院されています。同じ耳栓を使っているようです。
シリコン製の耳栓です。もち手はあるのですが、折れやすく2回とも持ち手部分が折れて取れなくなってしまいました。
遮音効果のため使用していますが、起きてからも耳栓をしていては困りますよね・・・

でもこの耳栓は問題があるのではと思います。

耳栓をお使いの皆さん・・・ご注意を!!!

2011年6月7日火曜日

三叉神経痛

三叉神経の支配領域は顔面です。
第1枝:目から額にかけて
第2枝:鼻・副鼻腔
第3枝:口腔、顎

三叉神経の刺激症状は強く、痛みとして現れます。
鼻疾患を多く診ていますと、時に、痛みの強い人がいます。鼻疾患に由来しておればその治療に専念すればいいのですが、中には長期にわたり持続している方もおられます。

最近受診された患者さんでは、半年ほど目の奥が痛いと訴えていました。他院で色々と治療をされていましたが、効果はありませんでした。鼻疾患に痛みの原因となるようなものは見当たらず、中枢性の病気を考え脳神経外科を紹介しました。

その結果、中枢性病変の可能性が高いということで精密検査になりました。

他の領域の疾患との関連を常に念頭においておく必要性を感じた症例でした。

2011年6月2日木曜日

のどちんこ(口蓋垂)は必要か?

私のいびきの手術はのどちんこ(口蓋垂)を完全に切除します。
手術の説明をする際、いつも同じ質問をされます。

「のどちんこはいらないのですか?」

のどちんこ(口蓋垂)は軟口蓋の一部として働いています。しかし、機能的には主体的に働いてはいません。のどちんこの付け根の上部にある筋肉の働きで、咽頭の閉鎖と開放をします。のどちんこがなくてもその働きには影響はありません。筋肉を傷つけない範囲で最大限いびきの音源としての振動部位を切除するのが効果的です。

「のどちんこは正常に発育した結果です。」と説明します・・・

この部位の奇形に口蓋裂があります。妊娠8週から12週の間に母親が風疹などに罹患すると正常な発育が出来なくなり、口蓋裂が発生します。のどちんこがあることは胎内で正常に発育したということです。



2011年6月1日水曜日

いびきの音源について

いびきは睡眠時の呼吸音です。ある部分の振動、狭窄によって大きな音が発生します。
したがって、男性と女性と比較すると呼吸量の差によって音の大きさが違うため、一般的には男性の方が大きい音を発生させます。

いびきの発生部位(音源)
1.軟口蓋レベル(いわゆるのどちんこ付近)・・・ 吸気時に振動型、75%といわれています。
2.口蓋扁桃(扁桃肥大)・・・子供のときのいびきの原因です
3.舌根部・・・・落ち込んで狭窄型の苦しそうないびき音。無呼吸発作を伴うことが多いです。
4.後鼻漏・・・・いびきの増悪因子です。
5.鼻腔内・・・呼気時に破裂音が聞こえます
6.喉頭蓋・・・舌根部と同様に苦しそうな音になります。

鼻疾患といびきの関連では多くの例で後鼻漏があり、増悪因子のため適切な治療を行います。しかし、鼻治療だけでいびきは消失しないと思います。音源が咽頭部にあるからです。