2011年5月29日日曜日

術前検査で見つかるもの

いびき手術や鼻手術の場合、必ず術前検査を行います。
心電図と血液検査です。

不必要とおっしゃる先生もおられますが、意外と異常所見が見られます。

1.中性脂肪高値:いわゆるメタボですね。手術には影響しませんが、食生活や生活指導をしています。
2.高血圧:病院で測ると高い場合もあります。気づいていない場合もあります。専門医の受診を勧めています。
3.血糖値の異常:空腹時血糖を計っているわけでないため、食後何時間かを考えて指導します。
4.心電図の異常:コンピュータ診断のため、画一的に異常がでる場合があります。患者さんの症状や血圧を考慮して、専門医の受診をさせています。
5.貧血:女性に多いですが、かなりの頻度で見受けます。ヘモグロビンの値によっては手術が出来ないことがあります。味覚や嗅覚の障害を起こす患者さんには貧血が多いようです。
6.喘息:非常に多いように感じています。小児喘息であれば良いのですが、最近、発作があった場合は手術は無理です。

7.胸部XP:前のクリニックでは術前検査で胸部XPを必ず行っていました。そのとき1年間で肺癌1例、肺結核1例を見つけました。

2011年5月28日土曜日

学校検診と耳鼻咽喉科

学校検診の中で耳鼻咽喉科の立場は重要です。耳鼻咽喉科の病気が疑われると、受診して精密検査あるいは治療を行い、今後の治療方針を決定します。

したがって、4月は学校検診。5月はその後始末をしなければなりません。例年、耳鼻咽喉科は2月から4月の花粉症の時期と5月から6月にかけての学校検診後の受診で賑わいます。

学校検診で問題となるの水泳授業を許可するか否かです。

昔は中耳炎が多く、水泳も禁止する子供たちもいましたが、今は鼻疾患がほとんどで水泳の授業を禁止する子供はほとんどいません。この項目はこれからは必要ないのではと思っています。

2011年5月26日木曜日

予約制診療

私どものクリニックでは完全予約制のシステムを取り入れています。

時間通りに診察をすることによって待ち時間の解消に努めています。でもなかなか思い通りには行かないのが事実です。
その理由として
1.診察にかかる時間は個人によって異なる。
2.患者さんが時間通りに来院しない。(早い場合または遅れる場合)

待ち時間が生じることは色々な事情であると思います。
診療スタッフは努力をしています。

その点ご了承ください。

2011年5月25日水曜日

耳鳴りとFMラジオ

耳鳴りの治療には色々なものがあります。
原因が明確なものはその治療を行います。
しかし、多くの耳鳴りは原因を特定することが不可能です。

したがって、対症療法が主体です。多くの場合、薬物療法が選ばれます。
薬剤に対する不安が強い場合はどうするのでしょうか?

一つの方法として、マスカー法というものがあります。耳鳴りに近い音を聞くことによって、それを止めてからしばらくは耳鳴りが消失するといことです。遮蔽効果というものです。精密には耳鳴りの周波数を特定してその音を作り出す装置をつけることが望ましいですが、一般的ではありません。

簡単に行えることとして、FMラジオの雑音を聞くということをしてはどうでしょうか。ダイヤルにて周波数を変えて自分の耳鳴りに近いところにセットします。1~2時間聞いてやめてみる。その後耳鳴りが消失または減少していれば遮蔽効果はあるということです。

夜耳鳴りで寝付けないという方にお勧めです。

耳鼻咽喉科の診察も忘れずに・・・・

2011年5月24日火曜日

耳鼻咽喉科の救急

救急とはなんでしょうか?
即時の対応が要求されるものでしょう。

耳鼻咽喉科疾患で救急受付を必要とする患者さんはどんな疾患でしょうか?

1.鼻出血:止血処置が必要です。
2.扁桃周囲膿瘍:軽症は投薬のみ。中程度は抗生物質の点滴。重症は切開、排膿をおこない入院が必要な場合がある。
3.咽頭異物:摘出
4.食道・気管支異物:入院可能な病院で対応すること。

一日待って一般外来を受診可能な症状
1.耳痛
2.めまい:発作が強い場合は、CT、MRIが撮影可能な病院を受診。精密検査が必要。
3.耳鳴・難聴:精密検査が必要。

2011年5月22日日曜日

鼓膜穿孔

鼓膜に孔が開くことがあります。中耳炎の時が多いです。

今日の症例は、外傷後の鼓膜穿孔です。

多くの場合、平手打ちによるものです。右利きの人が多いので左耳が損傷部位になることがほとんどです。今日の症例は、右耳でした。左利きの人が叩いたのでしょう・・・

この場合、全治3週間という診断が下ります。全治3週間は交通事故レベルでは重症の部類に入ります。
鼓膜が再生するには3週間必要です。

私の場合、鼓膜穿孔部位にパッチをして、鼓膜の再生を促しています。

2011年5月21日土曜日

鼻洗浄

私は、基本的な慢性的なアレルギー性鼻炎の治療として鼻洗浄を勧めています。

生理食塩水(0.9%)にて洗浄を行うものです。従来、点鼻薬を投与しても効果が今一との評価がありましたが、洗浄と点鼻をセットで行うことにより、多くの患者さんに満足な結果を得ています。

手術希望で来院しても、1ヶ月ステロイドの点鼻+洗浄を行うことによって、受診前の症状が軽減して手術は見合わせるとの訴えが多いです。誠に良いことと思います。

我々は、全ての患者さんを手術に持っていくわけではありません。手術適応を厳密に決めてから、手術を計画しています。

皆さんも鼻洗浄+ステロイド点鼻の効果を試しては如何でしょうか・・・・

2011年5月18日水曜日

花粉症は続いている?

連休が終わり、スギ、ヒノキ花粉症は関東ではほぼ終息しました。
しかし、北の方ではまだあるようです。
今日来院の患者さんが、「連休に長野に行ったら真っ盛りでした。薬ください!!」との訴えです。

春の花粉症が終わると次はイネ科の花粉症です。最近徐々に増えています。
東京でも荒川や隅田川の河岸では雑草が観察されます。ほとんどイネ科です。秋口までつづきます。

皆さんご注意を・・・・

2011年5月9日月曜日

いびき手術:術後の痛み

いびきレーザー手術の術後の痛みは平均で10日程度鎮痛剤が必要です。食事の度に口内炎のように沁みるような痛みを感じます。ほとんどの患者さんは10日から12日程度鎮痛剤を処方します。

でも中には鎮痛剤が全く必要としなかった例もあります。今日、鎮痛剤を服用しなかったという患者さんに遭遇しました。これまでの2500例以上手術をしていますが、2例目です。

患者さんからは、感謝されましたが、私は狐にだまされたような感じです。

無事の経過にほっと胸をなでおろしています。

2011年5月8日日曜日

大震災といびき

3月の大震災と関連して、私の専門とするいびき治療が役に立った例を紹介します。

福島県の方ですが、震災で被災され避難所生活を余儀なくされていました。集団の中で生活するためもともと持っていた、いびきが問題となりました。避難所ではいびきがうるさいと非難轟々です。

そこで私のところに来られました。ご夫婦です。

いびき手術の適応であったため、早速手術を行いました。

その結果、1ヶ月目の診察では、いびきの改善を認め、感謝されました。

間接的にお役に立てたかなと思っています。

2011年5月3日火曜日

今年の春の花粉症に思うこと

 今年のスギ花粉の飛散量は過去最大との前評判がありました。
 
 実際のところスギ花粉の患者さんはどうでしたでしょうか?マスクなどの予防グッズの普及や市販薬で治療をつづけている患者さんが多く、病院まで訪れる人々は少なかったのではと思います。また、病院、クリニックは待たされるとの評判で受診を回避していることも事実でしょう。

 でも何回かのピークはありました。2月末と4月上旬です。2月末は当然スギ花粉症です。4月のピークはヒノキ花粉のせいだと思います。4月に受診した患者さんの話では、スギ花粉の時期はたいしたことがなかったといいます。ヒノキ花粉の飛散状況が変わったのか後で検証しなければなりません。

 春の花粉症も今週で終息するでしょう。皆様お疲れ様でした。

咽頭異物と魚骨

 前回、咽頭異物の中でもっとも多いのは魚骨といいました。
 その中で、魚の種類はサンマやイワシの小骨が多かったです。小骨は口蓋扁桃にささることが多いようです。その他の小骨ではウナギが土用の丑の日に毎年訪れます。もう少し大きくなると鯛の骨が有名です。しっかりとしていて多くの場合、下咽頭に引っかかります。簡単には摘出することが不可能で、全身麻酔が必要になるケースもあります。

 最近経験した魚は鮒とアナゴです。やはり地域性が見られます。鮒は千葉県香取市です。利根川沿いで鮒を食べることが大好きという年配の女性が引っ掛けました。小骨で舌根部に見られました。アナゴは東京です。東京はアナゴ専門のお店も多く、お寿司の定番です。これも舌根部でした。

 くれぐれも気をつけてお食べください。